(平野憲一氏)
週明け20日のNY株。
ダウは13.96ドル高の1万8100.41ドル、ナスダックは8.72ポイント高の5218.86ポイントと、こじっかりでした。ナスダックは、3営業日連続で史上最高値更新です。NYSE出来高は7億3916万株。
先週発表された4~6月期決算が堅調だった為、業績期待が高まっています。今週のアメリカにおける注目点や予測は、連休中のこのブログや東洋経済オンラインで述べておりますので省略します。
日本株。
これも、今週4日立会で、高値を抜き去った後の展開を、アメリカ株と同様の場所で発表してありますので省略します。
今日は、先週末17日に第三者割当と新株予約権のファイナンスを発表した7771日本精密について筆者の考えを述べたいと思います。
その前に、両銘柄とも筆者がカバーしている銘柄の中でも特に力を入れている銘柄ですが、筆者は唯のアナリストで、今回のファイナンス案件に直接的に関与していない事を明言しておきます。両社の関係が発生したのはまったくの偶然です。
最も、両社が話し合う過程で、筆者の名前が出て驚いたと、関係者に聞きましたので、話が見える一助になったかも知れませんが。
結論を一言で申し上げますと、希薄化懸念より、ファイナンスの価値の方がはるかに大きいと思います。リリース資料に詳しく説明されておりますが、時計部品を中心とした精密部品の一大サプライチェーンが構築されつつあるメコン工業地帯に展開される当社のASEANプロジェクトのステージを一段上げるファイナンスであり、今後の当社発展に対する大きなうねりを感じさせるファイナンスであると考えます。
第三者割当先である佐藤眞吾氏とは長い付き合いになりますが、筆者の知る限り、氏の投資物件で損は出ておらず、氏の眼力には尊敬すべきものがあります。氏のメガネに274円(発行価格)の日本精密はどのように魅力的に映っているのでしょうか?資金量豊富な氏の参戦で日本精密の株価的魅力が増したと思います。
更に言うと、氏が会長を務める2362夢真ホールディングスもがぜん面白くなって来ました。ベトナム・カンボジアに強い日本精密と関係が出来る事は、外国人の人材派遣を今後の戦略の一つにしている夢真ホールディングにとって、資本関係以上のメリットが考えられるからです。
とにかく、まったく業種の違う両銘柄ですが、面白いシナジー効果が発揮されると思います。そして、両社と筆者の不思議な縁も感じます。