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平野憲一-外人の矛先は主力から中小型へ-日本精密などモノづくり関連を選好

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平野憲一-外人の矛先は主力から中小型へ-日本精密などモノづくり関連を選好

平野憲一-外人の矛先は主力から中小型へ-日本精密などモノづくり関連を選好
2015/12/31
日本証券新聞

 相場サイクルは金融政策から始まる。低金利に量的緩和を加え、期間は未定だが、成功すると景気や企業業績が回復する。相場の性格を踏まえて、前者を流動性相場、後者を景気回復相場または業績相場と呼ぶ。2016年も昨年同様デフレ脱却を目指すわけで、日銀異次元緩和に支えられた金融相場が続く。

 ここでの留意点は、金融相場と業績相場は上昇相場であるということ。この胆をしっかりとらえておかないと、波乱の押し目は買えない。世界も、ECBや中国人民銀行の資金供給が続き、利上げ後のFRBも緩和的金融政策は続ける体勢だ。世界の株式市場も、過剰な流動性に支えられて、強含みの展開が続くと思っている。

 しかし、実体経済は、2016年も中国の影響を受け低調な展開が続き、資金供給の手は緩められない。今の相場の位置は、山で言えば4合目あたりだと思っている。当面の目標は、昨年6月高値2万952円71銭から、その後1万6901円49銭まで下げた倍返しの2万5003円93銭。

 外国人投資家の矛先は、今年やり尽くした主力から、今までまったくカバーしていなかった中小型株に移ってこよう。インフラ・リニア関連、政策の子育て関連、人手不足を補うロボット・IT関連。日本の宝・物づくり関連を見ている。

 アベノミクス子育て支援の大本命JPHD(2749)。臨床治験が順調に進んでいる創薬ベンチャーのメディシノバ(4875・JQ)。人工知能を使った「ウェブキャス・オート・リレーションズ」開発で飛躍を図る、インターネット販売促進サービス会社のエイジア(2352・東マ)。自動運転関連でJVCケンウッド(6632)。ASEAN戦略が功を奏し、高級時計バンドで強い地位を築きつつある日本精密(7771・JQ)。

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